レンタカーが人気の理由

GE社は現在、すべての社員と「日ごとの契約」を結んでいるという(もっともW自身は、何10年もCEOの職にしがみついていたのであるが)。

この新雇用形態のPは、ヘルスケア、エンターテインメント、テクノロジーなど、比較的若い業界だ。 それらの業種はもともとプロジェクト単位で動くことが多く、伝統的な労使関係に縛られていない。
カリフォルニア州北部にあるハイテク産業の中心地、シリコンバレーでは、境界のない組織が事実上のスタンダードになっている。 H・P社の創立者のひとりであるW・Hは、シリコンバレーの新参者たちに次のようにアドバイスしている。
「ここで成功するためには、3つのことをする必要がある。 よく職を変えること、ライバルと話すこと、そしてたとえ失敗するとわかっていてもリスクを取ること」。
M社には、決まった勤務時間というものが存在しない。 会社の建物は24時間開いていて、社員は好きなときに働くことができる。
彼らは、ある特定の上司に仕えているのではなく、プロジェクトに参加するという形を取っている。 同社の人事部マネージャーは、経営陣はこのやり方を高く評価しているという。
「従業員は、それぞれが自発的に成長しています。 彼らは誰にも気兼ねなく、仕事のやり方を変えたり、別の仕事をしたりできるのです」。
M社の方針に同調するように、A本社にあるアクション・キャリア・センターのプログラム・ディレクターは次のように語っている。 「ソフトウェア開発者が2年以上同じ仕事をするなんて考えている人は、ここには誰もいません」。

実際、彼女の経験からいっても、同じ会社に長く勤めた人よりも何度も職場を変えている人のほうが、ここシリコンバレーでは重宝されるのである。 このように雇用形態が新しくなると、自分の職業について語る言葉も新しくしなければならない。
「私はZの社員です」といういい方は、もう通用しないのだ。 これからは、「私はソフトウェア技術者です」というようにいわなければならない。
たえず仕事を変えていくことが、これからの「脱会社」の社会には欠かせないのである。 そして人々も、このメッセージを受け取っているようだ。
世界最大手の人事コンサルティング会社であるTが行った世論調査によると、引退するまで現在と同じ会社に勤めているだろうと答えた人は、全体の半数に満たないのである。

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